【要約】「自由になるための技術 リベラルアーツ」山口周
自由になるための考え方は学んでおきたいですよね。
今回は、「自由になるための技術 リベラルアーツ」山口周をザッと要約しを紹介します。
これからの時代を生きるために必要な「教養」に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
本書の概要
書籍タイトル:「自由になるための技術 リベラルアーツ」
著者:山口周
発売日:2021年3月3日
第1章 リベラルアーツはなぜ必要か
第2章 歴史と感性:中西輝政
第3章 「論理的に考える力」が問われる時代に:出口治明
第4章 グローバル社会を読み解くカギは宗教にある:橋爪大三郎
第5章 人としてどう生きるか:平井正修
第6章 組織の不条理を超えるために:菊澤研宗
第7章 ポストコロナ社会における普遍的な価値とは:矢野和男
第8章 パンデミック後に訪れるもの:ヤマザキマリ
終 章 武器としてのリベラルアーツ
「自由になるための技術」とは
「リベラルアーツ」の意味
「リベラルアーツ」のリベラルとは「自由」、アーツとは「技術」のことです。
つまり「リベラルアーツ」とは、「自由になるための技術」という意味。
これからの時代は、自由になるために技術を高め、個としての力を高める必要性があります。
「リベラルアーツ」の役割とは
リベラルアーツの役割とは、「物事を相対化できるようになる」こと。
物事を「相対化」することで常識を疑い、適切な判断ができる人間になります。
私たちが当たり前の常識だと思っているものでも、歴史的にはそうではないものがたくさんあるのです。
物事を相対化することによって正しい判断ができるため、リベラルアーツが重要なのですね。
イノベーションについて
イノベーションが起こると、それまで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなります。
イノベーターにおける共通点は、誰もが当たり前だと思っていることについて「Why?」を投げかけられる点です。イノベーションに備え、常識を疑う必要があります。
2つの「常識」の疑い方
しかし、世の中全ての「当たり前」を疑っていては、私たちの日常生活は成り立ちませんよね。
そこで重要となるのが、常識を見極める選球眼です。
「常識」には二種類あります。「見送ってもいい常識」と「疑うべき常識」です。これらを見極めるための選球眼を持つ必要があります。
その選球眼を鍛えられるのが、リベラルアーツ。
本書のテーマであるリベラルアーツを通して、物事を「相対化」する力を身にけるためにも、リベラルアーツが必要なのです。
「人生の総移動距離」=「創造性」である
何かを「創り出そう!」という、エネルギー溢れる「創造性」とは、「人生の総移動距離」に比例しています。
これは意外に思った方も多いのではないでしょうか。
「人生の移動距離」は、長ければ長いほど「いま、ここ」以外の場所をたくさん知っているということ。
たくさんの距離を移動して、より多くの場所を実際に体感することで、常識に縛られない柔軟な発想が可能となるのですね。
昨今、コロナ禍では「旅」をすること自体が難しくなっています。「旅」には、“楽しむ“こと以外にも「創造性を高める」という効果があることを覚えておきましょう。
「人・本・旅」で学ぶ
本書内での、出口治明氏のインタビューによると「人・本・旅から学ぶ」と述べられています。これら3つを意識しながら過ごすようにしましょう。
まず、「人」で重要となるのは、誘われたら一度行ってみるということ。
まずは、積極的に人と会いましょう。様々な機会を無駄にしないことがポイントです。
次に、「本」で重要となるのは「古典」を読むこと。古典には、何百年も受け継がれてきたという事実があります。そこには現代にも通用するノウハウが集約されています。
ー 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ ー
オットー・フォン・ビスマルク
古典は、歴史から学ぶことができますよね。先人たちの集約された知恵をインプットし、より歴史から多くを学びましょう。
次に、「旅」で重要なのは、五感で学べるということ。
旅に出て実際の現場に行くことで、より多くの情報を手に入れる事ができます。「一次情報」を手に入れられるというメリットがあります。
- 「人」…誘われたら一度行ってみる
- 「本」…古典を読む
- 「旅」…五感で学ぶ
「幸福度」は生活の豊かさとはリンクしない
「幸福度」とは「生活の豊かさ」とはリンクしません。
日本国民の幸福度は、昭和40年代からほとんど高まっていない研究結果があります。
残念ながら経済的には豊かになりましたが、幸福感は高められていないのかもしれませんね。そのような考えを知っておくこともリベラルアーツにおいては大事です。
自分の感情や直感を大切にする
本書のインタビューでは、中西輝政氏によると「自分の感情や直感」を大事にするようにと述べられています。
特に、本を読む際には「物知りになろうとしない」こと。つまり「普遍性」や「通時代性」など、時代に共通する考えを見つけることの方が重要です。自分の感性を愉しみましょう。
英語・論理・リベラルアーツ
これからの時代は、「英語、論理、リベラルアーツ」の3つが必須となると述べられています。
SDGsなど、どんどん多様化する社会で異なる価値観の人と協働するためには、それらの素養を身につけましょう。
コミュニケーションの円滑化においても「リベラルアーツ」は武器となります。
どうせ買うなら長持ちする武器を
リベラルアーツとは、何百年もかけて現代人に受け継がれてきた「人類の叡智」のことです。
このコロナ禍において、私たち現代人が、自由に思考し正しい行動をするためにも、リベラルアーツはさらに必須の素養となることでしょう。
いかがでしたか?
この記事では、「自由になるための技術 リベラルアーツ」(山口周著)を要約しました。
リベラルアーツへの意義や、自由になるための技術に対して、皆さんの興味が少しでも高まれば幸いです。
さらに本書が気になった方は、ぜひ実際に購入し読んでみてくださいね。
さいごに、このブログでは他にも、本にまつわる様々な記事を紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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