【九州派の前衛芸術家】「オチ・オサム展」に行ってみたレビュー!展示会まとめ【福岡市美術館】

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今回は、福岡市美術館で開催中(2024年1月24日(水)〜3月24日(日))の「オチ・オサム展」に行ってみました。
前衛画家、オチ・オサムの作品に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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開催概要 「オチ・オサム展」

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展覧会「オチ・オサム展」
会期2024年1月24(水)〜3月24日(日)
会場福岡市美術館(近現代美術室A・B)
開館時間午前9時30分~午後5時30分
※最終入館は閉館の30分前まで
観覧料一般 200円(150円)高大生 150円(100円)中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
公式サイト「オチ・オサム展」福岡市美術館

1.球体シリーズ

展示室の第3章では、オチオサムの「球体シリーズ」が数多く展示されています。

本展メインビジュアルの、一番人気の絵画もあります。大きいです。

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展示作品数は約180点。
かなり多いです。

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壁一面。
このように、想像以上に多くの作品が展示されており驚きました。

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▲「球の遊泳 II 」  オチ・オサム(1979年)

この大きな作品「球の遊泳II」は大人気ですね。

球体の細部まで丁寧かつ規則的に描かれており、実物を見ると圧巻ですよ。

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▲「カラスウリは不思議 I 」  オチ・オサム(1977年)

私が訪れた日の、展示室の混雑状況は「やや混雑」でした。

鑑賞行列になるほどの混雑感はありませんでした。

2.実験的ドローイング

展示室の第4章では、晩年の作品、特に実験的なドローイングが多く展示されています。

オチオサムの体自身をスキャンして作品にした展示も。

晩年のオチオサムの作品は、「トランプ」や「新聞」などのモチーフが様々です。

元メジャーリーガーの松井秀喜氏が、活用された作品も。

ぱっと見ただけでは、分からないですよね。

コラージュなども多数。

以下のオチオサム自身の言葉で、本展示会は幕を閉じます。

「大きなものにも魂は一つ、小さなものにも魂は一つ。
小さなものの魂を描きたい。
死ねばしゃべれん。金とて仕事ばして絵でしゃべり尽くしたい」

なお今回は撮影可能な2つ目の展示室のみ撮影してきました。

第一展示室Aには、大きなオブジェなどのアートもありました。

3.『番外編』つきなみ講座で学んだオチ・オサムの裏話【3選】

今回はギャラリートークにも参加してきました。

1.高校時代からすでに自作のキャンバス作り

高校時代のオチ・オサムは、絵画用のキャンバスを自作していました。

当時の彼の経済的な影響もあったようです。
芸術家としての行動力が、若い頃から素晴らしいですね。

2.抽象画の影響はジャクソン・ポロックに

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▲ジャクソン・ポロック (1949年)

オチ・オサムは高校卒業後、ヨットハーバーを経て「印刷会社に4年間勤務」していました。

その職場で偶然知った何かしらの「ジャクソン・ポロック」の作品を見て、オチ・オサムは「自分にもできる。」と思って抽象画を始める決心をしたそうです。

彼の抽象画のきっかけはジャクソン・ポロックの影響なのですね。
オチ・オサムの展示作品の節々に、ジャクソン・ポロックとの共通点を感じました。

3.「球体」モチーフのきっかけはアメリカの”宇宙開発情勢”に影響を

オチ・オサムの代名詞でもある特徴的な”球体”シリーズは、彼の渡米中の世界情勢に影響を受けたとのこと。

当時、アメリカでは宇宙開発が積極的に行われていました。

オチ・オサムは宇宙の惑星を球体として描き、人間ひとりひとりの関係性を規則的にキャンバスに描いたという話も。

当時の社会情勢が、その後オチ・オサムの作風に影響を与えたことに間違いはないでしょう。

(つきなみ講座:参加日 2024/2/10 )

「オチ・オサム展」のオススメ本・図録

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今回、福岡市美術館では「オチ・オサム展」のオリジナル図録が販売されています。

「含羞の画家オチ・オサム」越智順子著

同時出版の「含羞の画家オチ・オサムー美術集団「九州派」の先駆者ー [ 越智順子 ]」は、Amazonなどのオンラインショップで購入できます。

オチ・オサムの奥様「越智順子」氏が書かれた箇所があり当時のオチ・オサムの画風や考えやの変遷が、非常によく分かる一冊です

含羞の画家オチ・オサムー美術集団「九州派」の先駆者ー [ 越智順子 ]

とてもおすすめの一冊ですよ。

含羞の画家オチ・オサムー美術集団「九州派」の先駆者ー [ 越智順子 ]

まとめ 「オチ・オサム展」に行ってみよう!

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いかがでしたか?

今回福岡美術館で開催中の「オチ・オサム展」に興味のある方は、ぜひ1度でも2度でも足を運んでみてくださいね。

ちなみに筆者は・・・、2度行きました。

ではまた次回のレポートでお会いしましょう!

写真:筆者撮影

この記事を書いた人

FUK PRESS 福岡プレス
FUK PRESS 福岡プレスフリーライター、フォトグラファー
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筆者について💭
■福岡市在住の20代男性のブロガー
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